着圧ソックスは寝るときダメ?逆効果になってしまう履き方とは?

着圧ソックスはむくみケアや脚の疲れ予防、脚を細く見せる…など便利なアイテムとして広く使われています。日中の立ち仕事や長時間の移動で効果を感じる人も多い一方で、「寝るときに履いてもいいのか?」「逆に体に悪いことはないのか?」という疑問を持つ人は少なくありません。
今回は美を提供するシルクドリバーが、着圧ソックスの仕組みをわかりやすく解説し、寝るときの使用はダメなのか、避けるべき履き方、正しい使い方、注意点までを丁寧に説明しますので、ぜひご覧ください。
着圧ソックスとは?
着圧ソックスは足首〜ふくらはぎに向けて段階的に強さを変えることで、静脈やリンパの流れを促進し、末梢に滞留した水分を心臓方向へ押し戻す補助をします。医療用の着圧ソックス(弾性ストッキング)は血栓予防や静脈瘤治療、むくみ防止の効果が期待できます。一方で、市販の着圧ソックスは着圧によって物理的に足を細く見せたり、快適性の向上が目的とされています。
寝るときの着圧ソックス着用はダメ?
続いて、寝るときの着圧ソックス着用はダメなのかについて見ていきましょう。
寝るときの着圧ソックス着用は血流を阻害するリスクがある
結論から言うと一般的な着圧ソックスを寝るときに着用するのはよくありません。就寝中は筋ポンプ(ふくらはぎの収縮による血流促進)が低下します。着圧ソックスの圧力が強過ぎたり、圧迫のかかり方が不均一であると、局所で血流が阻害されるリスクが増します。
とくに夜間に長時間にわたり強い圧がかかると、皮膚の色や冷感、痺れなどの症状が出ることがあります。軽度であっても放置すると毛細血管への血流が滞り、翌朝の重だるさや足先の冷えとして現れることがあります。
寝るときの着圧ソックス着用は足先の冷えにつながるリスクがある
寝ている間は体温調節や末梢循環が変化します。きつめの着圧が足先に過度の締め付けを与えると、逆に足先が冷えやすくなったり、感覚低下が出ることがあります。とくに冷え性体質の人は、睡眠の質にも影響を与えることがあります。血行不良が続くと、翌朝のむくみが改善しないどころか悪化するケースもあるため注意が必要です。
寝るときの着圧ソックス着用は皮膚トラブルのリスクがある
長時間の摩擦や圧迫は皮膚に負担をかけ、赤みやかゆみ、接触性皮膚炎を引き起こすことがあります。特に肌が弱い人や汗をかきやすい人は、夜間の着用で症状が顕著になることがあるため、素材やフィット感にも注意が必要です。

夜用の着圧ソックスが販売されている
着圧ソックスには用途に合わせて作られており、もし着圧ソックスを夜にも活用したい場合は必ず夜用の商品を選びましょう。夜用の着圧ソックスは、睡眠をさまたげない工夫や横になっている姿勢に適した作り、睡眠時に適した素材になっています。
逆効果になってしまう着圧ソックスの履き方・注意点
続いて、逆効果になってしまう着圧ソックスの履き方・注意点について見ていきましょう。
1.サイズが合わないものを使う
着圧が強ければ強いほど効果的と考え、サイズの小さいものを選んでしまうという方もいるかもしれませんが、実は要注意です。小さいサイズを無理に履くと適正圧を超え、締め付けが強くなります。また、着圧ソックスの重ね履きもNGで、かえって血行不良の原因になります。逆に大き過ぎると圧がかからず効果が出ないため、購入時はメーカーのサイズ表を必ず確認してください。
2. 就寝時用のものでないものを就寝中に使う
市販品にはさまざまな圧の着圧ソックスが存在します。そして、一般的な着圧ソックスは日中の着用での姿勢に合わせて作られているため、就寝時にそのまま使うのは適しておりません。
3. 皮膚疾患がある状態で履く
皮膚疾患のある部位に圧迫を加えると、感染や炎症のリスクが高くなります。皮膚に赤みやただれ、傷がある場合は着用を避けましょう。
4. 説明通りに正しく履いていない
着圧が一部に集中するとそこだけ過圧となりますので、説明書等に記載されている正しい履き方で着用しましょう。部位に適した段階設計になっているため、無理に引き上げて履いたりずらして履くと期待した効果は得られません。
就寝時に着圧ソックスを着用する場合の安全な使い方
まず最も重要なのは「商品の目的と表示を確認すること」です。既にお伝えしたとおり就寝用に設計されたものや就寝対応のタイプを選ぶと安心感が高まります。着用前に肌に異常がないか確認し、就寝中に足がしびれたり色が変わる、冷える感覚があれば直ちに外すこと。就寝前に30分ほど横になって装着感を確かめ、問題がなければ就寝に入るという習慣も有効です。
日中のケアについて
日中のケアを徹底することでも効果は得られます。長時間の立ち仕事の合間に圧をかける、移動時に着用して帰宅後は外す、入浴後にマッサージやふくらはぎのストレッチを行う、適切な水分と塩分の調整でむくみを予防するなどの方法でケアが可能です。
また、冷えを感じやすい人は、湯船でふくらはぎを温めてから軽くマッサージし、血流を促してから休むと翌朝のむくみ改善に効果的です。さらに、デスクワーク中心の生活では「1時間に1回立ち上がって軽く足踏みをする」「かかとを上げ下げして筋ポンプを刺激する」といった簡単な運動でも、むくみ防止に十分役立ちます。
着圧ソックスでこんな症状があればすぐに中止を
着圧ソックス着用中に足の色が紫色や暗い色に変わる、激しいしびれや痛み、などの違和感がある場合は直ちに外して安静にし、改善しなければ医療機関を受診してください。糖尿病の末梢神経障害や血行障害、深部静脈血栓の既往がある方など、使用前に医師へ相談することが推奨されます。

まとめ:着圧ソックスは寝るときダメ?逆効果になってしまう履き方とは?
いかがでしたか?今回の内容としては、
・医療用の着圧ソックスは血行促進やむくみ軽減に有効
・就寝時は睡眠対応のナイト用ソックスを選び、一般的なものは夜間連続使用を避けるのが安全
・サイズが合っていない、二重で履くなどして圧が集中する履き方は逆効果になりやすい
・着圧ソックスの着用で違和感があれば直ちに外し、改善しなければ受診する
・入浴後のマッサージや適切な水分・塩分管理でもむくみケアはできる
以上の点が重要なポイントでした。着圧ソックスは正しく選び、適切に使えば心地よくむくみケア等に役立ちます。一方で「圧」は強すぎると睡眠時に害になることを忘れず、自分の体の反応を観察しながら安全に利用してください。着圧ソックス選びは用途を確認すること、そして着圧の圧を確認することが大切です。
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